サイドFIRE・窓際FIREとは?必要資産・メリットをわかりやすく解説

FIRE

私の正直な希望順位は、完全FIRE ≧ サイドFIRE > 窓際FIREである。

できることなら、生活のために働く必要がない状態を作りたい。ただ、完全に働かない暮らしだけが、自分に合うとも限らないと思っている。

若いころは、完全FIREで自由な毎日を過ごせたらと漠然と考えることが多かった。今は、程よく働くことが生活の張りや社会との接点になる点にも魅力を感じている。

50歳前後のFIREを目指す会社員として、どこまで資産を作るかだけでなく、その後にどれくらい働きたいかも考えておきたい。

この記事では、サイドFIRE・窓際FIREの違いを整理したうえで、私がそれぞれを選択肢として残している理由を紹介する。私はまだFIREを達成していないため、以下は実践後の体験談ではなく、現在の会社員生活と資産形成の経験をもとにした考えである。

サイドFIRE・窓際FIRE・完全FIREの違い

この記事では、それぞれを次の意味で使う。

働き方生活を支えるお金働くこととの関係
完全FIRE主に保有資産。年金受給後は年金も加わる生活費のための労働収入を前提にしない
サイドFIRE保有資産+仕事や副業の収入収入を残しつつ、働く時間や量を減らすことを目指す
窓際FIRE主に会社の給与。資産形成も続ける会社員を続けながら、出世競争や過度な仕事への比重を下げる

FIREの種類に厳密な統一定義があるわけではない。特に「窓際FIRE」は俗称であり、給与だけで生活を支えている段階では、経済的自立を達成しているとは限らない。

名前よりも、自分の暮らしで「給与がどのくらい必要か」「働く時間をどこまで選べるか」を考える方が、私には分かりやすい。

完全FIREへの憧れは、今もある

希望順位の最初に完全FIREを置くのは、働くかどうかを生活費のために決めなくてよい状態に魅力を感じるからである。

私は海外旅行が好きで、将来は国内に拠点を置きながら、海外にも数か月滞在する暮らしを考えている。タイやベトナムへ出かける際にも、会社の休暇日数に合わせる暮らしとは違う過ごし方ができるかもしれない。

一方、完全FIREのために必要な資産を作るには時間がかかる。退職後の生活費だけでなく、税金・社会保険、年金、旅行費、暴落への備えまで確認する必要がある。

そのため、完全FIREが理想だからといって、ほかの働き方を最初から外すつもりはない。

会社員生活の中でFIREを目指すようになった経緯は、40代会社員がFIREを目指す理由|FIREは普通の会社員でも可能!に書いている。

サイドFIREは「少し働くこと」を暮らしに残す選択肢

私がサイドFIREも考えるのは、必要資産を抑えられることに加え、働くこと自体にも残しておきたい面があるからだ。

以前より、程よく働く日々にも張りがあってよいのではないかと思うようになった。仕事を通じた社会との接点や、やりがいを持てる活動は、会社を辞めた後にもあってよいと思っている。

ただし、収入のために予定を埋めてしまえば、自由に使える時間は減る。私が望む海外滞在と両立できるかも、仕事を選ぶ際の条件になる。

月5万円の収入で、資産から必要なお金はどう変わる?

生活費が月25万円で、仕事から生活に使えるお金が月5万円ある場合を考える。

項目労働収入なし月5万円の手取り収入あり
毎月の生活費25万円25万円
毎月の労働収入0円5万円
資産から賄う毎月の金額25万円20万円
資産から賄う年間の金額300万円240万円
年間必要額を4%で割った単純換算7,500万円6,000万円

月5万円は年間60万円。年間必要額を4%で割る方法では、60万円 ÷ 0.04 = 1,500万円分の差となる。

ただし、これは収入の継続期間を区別しない単純換算であり、「数年間だけ月5万円稼げば、退職時の資産を1,500万円減らせる」という意味ではない。

この表では、生活費とは別の税・社会保険や臨時支出、年金、運用の変動も組み込んでいない。4%は毎年確実に得られる利回りでもなく、この金額での退職を保証する数字ではない。

4%ルールの適用期間や前提については、Vanguard「早期退職と4%ルール」(英語)も参考になる。

副収入が5年・10年・15年続く場合や、途中で減る場合は、FIRE後の収入源はどうする?月5万円の副収入で必要資産はどれだけ減る?で詳しく検討している。

窓際FIREは第一希望ではないが、会社員を続ける道も残したい

窓際FIREは、私の第一希望ではない。会社員を続ける限り、勤務時間や休暇、担当業務などをすべて自分で決められるわけではないからだ。

一方、給与収入を維持しながら積立投資を続けられる点には意味がある。50歳前後になって目標資産に届いていなかったり、退職直前に相場が大きく下がったりすれば、会社員を続けることも選択肢になる。

仕事を放棄することとは分けて考える

私は最初からFIREを意識していたわけではないが、社会人になったときから、どこへ行っても通用する人材になることを意識して働いてきた。

資産が増えたからといって、引き受けた仕事の責任がなくなるわけではない。今後も仕事には取り組みながら、どこまで仕事を優先するかは考えていきたい。

また、出世競争から距離を置けば、自動的に負担の軽い部署や役割に移れるわけではない。人事や担当業務は自分の希望だけでは決まらないため、「会社に残れば楽に働ける」とは考えない方がよい。

資産2,000万円を超えても、気持ちが大きく変わったわけではない

資産が増えれば、会社への依存が減り、気持ちも大きく変わる。そんなイメージを持つ人もいるかもしれない。

私の場合、資産2,000万円を超えたときに、気持ちが大きく変化した実感はなかった。

ただ、仮に何かあって仕事を辞めても、次の生活を考えるまでの時間を作れる。そのことが、少し心の余裕につながっている部分はあるのかもしれない。

私にとっては、辞めた後に考える時間を持てることが大きい

単純計算では、資産2,000万円は、月25万円の生活費なら約6.7年分に当たる。

2,000万円 ÷(25万円 × 12か月)≒ 6.7年

これは税・社会保険、物価上昇、臨時支出、資産価格の変動を除いた計算であり、実際にその期間暮らせると保証するものではない。

それでも「給与がなくなったらすぐに生活できなくなる状態」とは違う。私は、2,000万円をFIRE達成の線引きにするより、次の仕事や暮らしを考えるための余地として捉えている。

準富裕層の入り口である資産5,000万円についても、到達すれば全員が安心できるという境界ではない。家計や今後の収入、何歳まで資産を使うかによって意味は変わるため、金額だけで働き方を決めないようにしたい。

私が50歳前後までに確かめたいこと

今の希望順位だけで、将来の働き方を決め切る必要はないと思っている。実際に選ぶときには、次の点を確認したい。

確かめたいこと働き方を選ぶ際の判断材料
旅行費まで含めて年間いくら必要か資産から賄う金額と、減らせる支出
生活に使える副収入がどれくらいあるか売上目標ではなく、手取りと継続期間
少し働く暮らしを自分が望むか収入に加え、やりがいと自由時間のバランス
海外滞在と仕事を両立できるか場所・時間・休暇の制約
退職直前に資産が減ったらどうするか退職延期、支出の調整、収入を残す方法

サイドFIREでも、仕事量が多ければ自由時間は少なくなる。完全FIREでも、資産の減少が気になって旅行を楽しめなければ、私の望む暮らしとは離れてしまう。

だからこそ、必要資産を少なく見せるために副収入を置くのではなく、自分が続けたい働き方と、その収入の見通しを確かめておきたい。

希望は完全FIRE寄り。それでも選べるように準備する

今の私は、完全FIREへの憧れを残しつつ、少し働くサイドFIREにも魅力を感じている。会社員を続ける道も、将来の選択肢として残しておきたい。

資産2,000万円を超えても気持ちが劇的に変わらなかったように、特定の金額に届いた瞬間、働き方の答えが出るとは限らない。

50歳前後になったとき、その時点の資産と、自分がしたい暮らしを見て選べること。そのために、今は会社員として資産形成を続けていきたい。

関連記事

※必要資産の表と生活費年数は、考え方を示すための簡易計算である。実際の退職判断では、税・社会保険、年金、物価、運用の変動、臨時支出を含めて検討する必要がある。

コメント

タイトルとURLをコピーしました